結婚式 様式


結婚式

結婚式(けっこんしき)は婚姻を成立させるため、もしくは確認するための儀式であり、古くから世界各地に見られています。地域により様々な様式がありますが、どの地域でも喜びの儀式です。


結婚式 様式

民族によって伝統の結婚式があります。宗教によるものとそうでないものがあります。

日本における結婚式の様式

現代の日本における結婚式はキリスト教式が60%以上を占めていますが、伝統的な日本古来の結婚式も数多く行われています。但し、神前式は明治33年大正天皇の御成婚によって広まった形式であり、必ずしも「伝統」的結婚式とは言えません。日本で行われている様式の主なものは下記のとおりです。

神前式(しんぜんしき)

具体的な式順としては巫女の先導で新郎新婦、媒酌人、新郎両親、新婦両親、新郎親族、新婦親族の順に入場し、最後に斎主が入場します。典儀と呼ばれる司会進行役(巫女が行う場合もあります)が式の始まりを宣言、斎主の拝礼に合わせ一堂が起立して神前に礼。祓を行う為、斎主が幣を用いて穢れを祓います。一堂は起立したまま軽く頭を下げ、これを受けけます。斎主が神前で二人の結婚をその神社に鎮座する神と氏神、そして祖先神に報告する祝詞を奏上し、神の加護を願います。一堂は起立して頭を下げます。 三々九度の杯を交わします。一の杯においては、まず新郎が杯を受け、次に新婦、また新郎となります。二の杯では、まず新婦、次に新郎、また新婦。三の杯は一の杯に同じ。一二三の三度の杯を三回ずつ受けるので3×3=9ということで三々九度が成立します。ただ現在は新郎新婦の時間的な制約があるため以下のような略式を用いる神社も多いです。一の杯を受け、次に新婦がその杯を飲み干す。二の杯は新婦から新郎の順、三の杯は新郎から新婦の順で、どの杯も必ず三口で飲み干します。新郎新婦が神前に進み出て誓いの言葉を読み上げます。新郎が本文を読み、自分の名前の部分は新郎・新婦がそろって読みます。玉串を神前に捧げ「二拝二柏手一拝」の順で拝礼し、席に下がるときはお互いに背を向けないように内回りで体の向きを変えます。これは神に対してなるべく自分のお尻を向けない為です。新郎新婦に続いて媒酌人、親族代表が玉串を捧げます。両家が親族となった誓いを交わします。両家の親族、新郎新婦、媒酌人が杯を戴きます。斎主が式を無事終わらせたことを神に報告し、一拝。一堂は起立して拝礼。その後斎主がお祝いの挨拶をし、一堂で拝礼。斎主退場の後、新郎新婦、媒酌人、親族の順に退場。式の後披露宴に移ります。

仏前式(ぶつぜんしき)

仏に結婚を誓う様式です。1892年に浄土真宗本願寺派の藤井宣正が東京白蓮社会堂に挙げた結婚式が最初といわれています。菩提寺の本堂にて行なう場合が多いですが、本尊を安置して公民館や、家庭でも挙式は可能です。具体的な式順は宗派によって多少の違いがありますが、住職(司婚者)と参列者一同が、本尊に結婚を奉告し、住職から終生仏教徒として守るべき事柄について諭しを受け、記念の念珠を拝受、互いに敬愛を誓いあう誓紙に署名した後、三三九度の杯を交わすのが大筋です。ほぼ仏教関係者に限られており、一般的にはほとんど行われていません。

キリスト教(教会)式

リゾートウェディングの一例です(キリスト教式)。 キリスト教の結婚式は、キリスト教徒が神と証人の前で結婚の約束の永遠性を誓うというのが本来の意味です。例えば、カトリック教会においては結婚式は「秘跡(サクラメント)」(神と人間とを仲介し、神の恵みを人に与える儀式)のひとつです。 そのため宗派や教会によっては信徒でなければ結婚式はあげられない、と定められている場合もあります。また、結婚式を希望するカップルが一定期間教会での「結婚講座」に出席すればあげられる場合や、もっと大らかにあげられる場合もあります。 一般的な進行としては、主に先に新郎が入場し、新婦がウェディングドレスを身にまとい、エスコートする者(通常は実父)と共に入場します。バージンロードといわれる通路を進み、エスコートする者が新郎に新婦を引き渡します。以下順序等の違いはありますが、賛美歌(聖歌)、聖書の朗読、神の前での誓い、それに対する祝福、結婚誓約書・婚姻簿への記入、指輪の交換、誓いのキス、などが行われます。(尚、指輪の交換やキスは必ずしも必須ではありません) また、神父や牧師による(正規の)式が終了した後、新郎新婦が教会から退場する際に、友人・親族等によって、ブーケ・トス、ライスシャワー、フラワーシャワー(花を降らせ、花の香りでまわりを清め、新郎新婦の幸せをねたむ悪魔から守る、という意味が込められているともされています)等が行われることもあります。

人前式(じんぜんしき)

教会や神前での結婚式のように神仏に結婚を誓うのではなく、両親やその他の親族、親しい友人などの前で結婚を誓うのが現在の人前式(じんぜんしき)と呼ばれる挙式スタイルです。神前式(しんぜんしき)と混同しないよう、人前式(ひとまえしき)と呼称する場合もあります。ホテルや結婚式場などで対応している場所も多いです。また、他宗派での挙式を禁じている宗教信者(創価学会員など)による人前式もみられます。挙式の進行はおおむねキリスト教式を踏襲しますが(入場方法・ウェディングドレス・指輪交換・宣誓等)、その他は自由であり、立会人による結婚の承認が行われるのが特徴です。承認のしるしとして、立会人が拍手をしたり、鈴を鳴らしたり、いろいろなアイデアで独創的な挙式が行われています。

近年の傾向

結婚情報誌『ゼクシィ』の2006年度のトレンド調査によると、実際に行なわれた挙式の形式の全国平均比率は、キリスト教式が65%、神前式・人前式(じんぜんしき)共に16%でした。通常儀式の後披露宴が行なわれるため、結婚式を行う場所も出席者の交通の利便性がよく大広間が利用できるホテルの利用者が多く、全体の35%を占め、次に多いのが結婚式場の28%でした。このホテルや結婚式場では、式場側で結婚式に関するほとんど全ての用意を行い華やかな演出まで行ってくれるので、式を主催する側には大変便利になっています。 これらの式場には神社や寺院、キリスト教会の出張先として別室が設けられ、主に両家の親族が入って式が執り行われます。その後併設した宴会場で盛大な披露宴を行うことになります。宴会場を利用した場合、いずれにしても多額の費用が掛かる為、親類縁者だけの小規模な結婚式もあります。また、近年ではハウスウェディングと称してレストランに親族や友人など身近な者を招待して、パーティー形式の結婚式・披露宴を行うこともあり、全体における比率は16%でした。

アメリカにおける結婚式の様式

アメリカ合衆国は「人種の坩堝」とも言われ、結婚式も多種多様です。州によって、結婚制度も結婚可能な年齢も一定していません。市役所ではシヴィル・ウェディングと呼ばれる結婚式が広く行われています。普段着による結婚式も多く、また、カトリック教会においてはミサや聖体拝領などが行われています。

キリスト教(教会)式

アメリカの教会(プロテスタント)において、比較的裕福なカップルによって行われる一般的な結婚式のあらましは以下の通りです。

教会では祭壇に向かって右に新郎(グルーム)側の、左に新婦(ブライド)側の家族や知人が着席します。祭壇前では聖職者(神父または牧師)が、新郎とともに新婦の入場を待ちます。そこに、まず新郎の付き添い役(ベスト・マンと複数のグルームスマン)が、そして新婦の付き添い役(メイド・オブ・オーナーと複数のブライズメイド)が入場し、それぞれ新郎側・新婦側に教壇を背にして一列に並びます。次にフラワーガールによって中央の通路(アイル)が花びらで清められます。そして最後に新婦が父親に手を引かれて入場し、しずしずとアイルを祭壇へと進みます(ウォーク・ダウン・ザ・アイル)。 そして実際の式が始まります。順序の違いや省略はありますが、参式者一同による賛美歌の斉唱、聖職者による聖書の朗読または簡略な説教、新郎と新婦による抱負の言葉、それに対する祝福、指輪の交換(指輪をこの時まで保管して新郎と新婦に渡すのはベスト・マンの役目)、神前での宣誓、聖職者による夫婦の認証、夫婦として初めて参式者の前でキス、などがこれに続き、式は終わります。結婚誓約書への署名や婚姻簿への記入も以前は式の一部として行われていましたが、現在ではカトリック教会の一部を除いて、これらは式後に別室で、または後日聖職者を再訪して行うことが一般的になっています。
宣誓は、聖職者が 汝◯◯は、この女/男△△を妻/夫とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻/夫を想い、妻/夫のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか? と尋ねると、新郎・新婦が「誓います」と言う形式と、一節ごとに聖職者がいう通りに復唱して わたくし◯◯は、この女/男△△を妻/夫とし …… ことを、神聖なる婚姻の契約のもとに誓います。 と宣誓全文を言う形式があります。日本では前者が多いのですが、米国では後者がほとんどです。なおここにあげた宣誓句は伝統的なひな形で、実際にはこれを短くしたり、語句を若干変更したものが使われています。 式が終わると新郎新婦は手をつないで教会を退出しますが、出席者は出口で二人に米粒を降り注がせて新婚の門出を祝福します(ライスシャワー)。教会の前から空き缶数個を紐で後部バンバーに結んだ車に乗り込んで走る風習がありましたが、都市部ではほとんど見られなくなりました(出典:『国際マナー常識事典』学研)。 前日のリハーサルディナー等の宴会費用を新郎の実家が負担する一方、儀式としての結婚式の費用は新婦の実家が負担します。


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